「カリユガの日射し」君島 佳弘

君島さんはフォトフィールドワークゼミの卒業生ですね。なぜフォトフィールドワークを選んだのですか?

高校生の時は、野球部に所属していて、一生懸命打ち込んでいました。3年の夏、部活が終わり、高校の進路相談室で学校資料を調べていたら、日本写真芸術専門学校のフォトフィールドワークゼミを見つけました。元々、色々な国に行ってみたかったし、旅をしながら写真を撮ることにも興味があったので、すごく惹かれましたね。また、学校が授業の一環として実施しているものなので、親を説得するのもしやすかった事を今でも覚えています。
本気でやりたい!人には本当にオススメしますよ。

インド北部の農村を撮影地に選んだ理由は?

先ほどもお話しした通り、最初は「旅」とか「風景」等に惹かれて入学したのですが、2年生の授業で「東京の農業」や「食肉処理場」をテーマに撮影しました。取材交渉や撮影が本当に大変でした。撮り始めた時は、食事でお肉などは食べる事も出来なかったですね。でも、取材を重ねていくうちに、日本の現代社会で、「食べる事」や「命に関する事」などが日常的に考えていない生活に非常に違和感を感じ始めました。毎日何気なく、母が作ってくれた料理を食べて生きていく。何の変哲も無い事かもしれませんが....
海外フィールドワークに行くのだから、日本からかけ離れた小さな村のコミュニティーを撮りたいと思いました。そこには本当に地球とともに生きている人々の生活がありました。そして生と死の価値観も肌で感じる事が出来ました。 その記憶や記録を皆さんにも感じてもらいたいと考えています。

君島さんにとってフォトフィールドワークとは?

実は「旅」をするだけだったら、一人でも出来ると思います。だけど、フォトフィールドワークゼミにはクラスがあり、同じ場所を巡ってもテーマによって全然見方が変わってきます。また、一緒に行動しているからこそ色々な意味で言い争いが出来るんですね。僕も海外フィールドワーク中、しょっちゅうホテルでケンカしていました(笑)
いろいろな国々の事を共有できるのはとてもすごい事だと思います。そう言った部分では一人旅では出来ないですよね。
ただし、撮影する時は基本原則1人。このメリハリがとても良かったです。しっかり集中して写真を撮り、作品の講評時にはクラスメートや講師がいる。なので、海外フィールドワーク時のスクーリングもとても大切でした。
だけど、クラスメートとは半年も一緒にいるので、わかりすぎるくらいわかりますね。特に機嫌の悪い時などは....(笑)僕にとってフォトフィールドワークは大きな財産になりました。

これからの作家活動について。

『村』にはまだまだ関心があります。部外者としての立場を超えられないことは分かっていますが、時間をかけて撮影をしていきたいです。
また、以前取り組んでいた「食肉処理場」への関心もつきません。こちらにもアプローチを重ね、何らかの形で発表したいと考えています。
今までは学校という良い環境に守られていましたが、写真展を開催出来たここからが本当のスタート。勝負だと思っています。

これから写真の世界に入る人へコメント

写真を始めると色々な方と関われます。また、『世界』が広いということも知れます。色々な考え方や見方も知れます。機会があれば100%ぜったいやった方が良いと思います。写真ってやればやるだけ、つらい事も良いことも返ってきますよ。

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