都市の音律 佐藤 圭太さん

佐藤さんは2009年度の夜間部卒業との事ですが、この作品は何時頃から?

1年生が終わった時の春休み=2年生の直前から取り組み始めました。ビルや都市の情景など、元々夜景ばかり撮影していたのですが、ただ綺麗なだけで終わっていたんです。それで、『人』を入れて試しに撮ってみました。そしたら面白くて。年間テーマとしてスタートして、一年間のゼミテーマにしました。
『人』をシルエットだけで終わらせるとデザイン性だけで終わってしまうので、人間味を入れるため少し人間らしさが出るように工夫しました。
作品制作中は、「もう広がらないのでは」と思ったことが何度かありましたし、こうやって発表はしましたが、まだまだ足りない部分があるのが実感です。
コンテストや個展をやってみたい。と言うのは、撮り始めのころから意識していました。
通過の知らせを受けたときは「公に発表できる」という喜び。ですね。3月終わり頃に通知を頂きました。両親にも連絡。おじいちゃん・おばあちゃんも岩手から来てくれました。
そのほかにも雑誌・カメラメーカー系の方々、ギャラリー関係の方や著名な写真家など、多くの写真業界の方々が見に来ていただいています。

在学中エピソードなどがあれば、教えてください

僕は、1年生から2年生に進級する時、T部(昼間部)からU部(夜間部)に転科したのですが、昼間部では留学生の方々と多くの交流を持ちました。すごく刺激的でしたね。一緒に撮影にも行きましたが、文化的な違いなども体験できたので楽しかったです。
あと昼間部の学生は若い。(笑)22歳とか23歳の方もいましたが、10代も多くて・・・刺激的です。
フットワークも軽いですし、グループ展なども開催していましたね。
夜間部の僕の印象は、「個々の作業」。あまり深みが無かったように感じられました。ただ、年齢の幅がぐーんと広がって、ご年配の方もいらっしゃったりして、年配の方の意見も参考になりました。
みなさん、仕事しながら通っていますので、『無駄が無い』それはすごいと感じました。
写真学校の先生方には本当に感謝。自分が撮った写真作品を見てくださる機会では、自分が「本気」になれば必ず「本気」で返して頂けます。100%の信頼感と熱さ。すごく情熱的な先生が多く、タメになったことは数えられないくらいです。

作品制作中のエピソードは?

渋谷を拠点・中心に、ぐるぐる周回していました。光が周っている場面を撮影するのが難しかったです。色々な撮影地がありますが、すべて撮影許可の範囲内で撮影しました。撮影中、ハプニングらしいものは無かったですね。
撮影してみてその場でOKだと思っても、出力するとイメージとずれている場合も多々ありました。画面確認の時はあてになりません。再撮し直したところが多いです。デジタルカメラのカラーでモノクロ変換。当初、カラーで表現していましたが、都市や広告・ビルのデザインの色合いが強く、「人」を見せたいのに「色」が主役になってしまう。都市から色を抜くと『人』が出てきました。
この展示プリントは、写真学校時にお世話になった先生の事務所で出力させて頂きました。本当に感謝です。

これからの活動について。

これから、一般事務で就職します。作品制作とは割り切って考えていこうと思っています。もちろんこれからも作品制作は続けますよ。
「都市の音律」シリーズは、もっと「人」のわかる写真にしたいです。都市の空間がメイン。着眼点を少し変えて撮り続けていきたいです。
作品制作では大学で英米文学を専攻したことで大きく役に立っています。文学作品を読んでいると、作品に生かされるからです。僕の個人的な印象ですけど、日本文学はジメジメしていますが、英米文学はすごくドライ。いい意味で表現できるんですよね。

これから写真の世界に入る人へコメント

写真はやればやるほど奥が深い。自分と向き合うのも、とことん向き合えます。 撮った後にプリントを見返した時、撮る時よりもどの作品をを選ぶのか?によって、自分に「こうしたい」という考えを発見でき、じゃあ自分って普段から何を考えているのか?って言うのがわかるんです。人に伝えたいと言うのが、写真のセレクト時に「自分が見えてくる」写真って本当に面白い!!です。
もし、みなさんが写真学校に入学したのならば、先生にぶつけると本音で返してくる2Fのロビーや4階の教室で、『ガツガツ』ぶつかり合ってほしいですね。

7月8日(木)〜7月20日(火) コニカミノルタプラザギャラリーB

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