The Rhythm of Ganga 武田 充弘さん

武田さんが写真学校に入学しようと思ったきっかけは?

こういうのも変ですが...入学する前は写真に興味があまりありませんでした。当時28歳で、カメラメーカーの派遣社員で技術部に在籍していました。そのとき映画は撮ってたんですが・・・
「手に職をつけよう」という想いから、入学を決意しました。まぁ「写真」だったら集団行動をしなくても良いだろう。なんて考えもあって(笑)
カメラメーカーにいたので、自然と写真が身近な存在だったのは確かです。
昼はカメラマンのアシスタント。夜に日本写真芸術専門学校に通いました。

在学中エピソードなどがあれば、教えてください

先ほどもお話ししましたが、最初は本当に「手に職」をつけるために入学しました。でも学校で鈴木先生とドキュメンタリー写真に出会って、「あぁ、やっぱりドキュメンタリーって面白い」と思いました。実は入学する以前に、映画でドキュメンタリーの講座を受講した事がありました。自分ではあまり気にしてませんでしたが、やっぱりドキュメンタリーが好きなんでしょうね
ゼミのクラスメートは20人くらい。授業中も、授業以外でも、写真や作品について結構話しましたね。今の時代、写真技術だけではメシが食えないっていうのも判りましたから。いろいろと酒飲みながら。そう、来年にクラスメートだった添田くんが個展決まったんですよ。そちらも取材してくださいね。

この作品は何時頃から取り組み始めたのですか?

在学中の1年次と2年次の間に取材したのが始まりです。インドに行く前に、東南アジアの国を見て回りましたが、あまりイメージが湧かなく、インド行きを決めました。
それでも最初に訪問した時はしっかりとテーマを決めず、じっくり見て回り、最終的にこのガンジス川をテーマに決めました。
2年次のゼミテーマをこの「ガンジス川」と国内で「ホームレス」の2本を撮影。 鈴木先生からは撮り方を色々教わりましたね。テーマが決まっても撮り方一つでがらりと変わるので。本当に撮り方は難しいと思いました。

作品制作中のエピソードは?

撮影中はとにかく人が寄ってくるんですね。でもそこに居続けると飽きていなくなるんです。(笑)だけど、子供たちは暇で、ずっーとくっ付いてくるので参りました。また、撮影地によっても雰囲気が変わります。観光地などはいろんな人が写真を撮るので、顔を隠されたりしますね。あと写真撮るんだったら金をくれ。とか。でも、基本的にはその場所に長く滞在すれば撮れます。ただ、どこでも撮れる訳ではなく、歩きまわるのが基本です。そこで様々な出会いがあるんです。サボってると出会えません。もちろん時間的な制約もあるので焦った時も正直ありました。焦りすぎて何撮っていいのか分からない時もあって。 労働者ばかり撮ってて、サルガド先生のワーカーズみたいに。

これからの活動について。

今回コニカミノルタさんで個展をさせて頂いて、本当に嬉しいのは、来場者の方々が熱心に作品を見てくださることです。そして、色々とご質問も頂きました。まだ、2日目ですが多くの方にこの写真を見て頂きたいと思っています。
作品でのインドはひとまず終了します。最終的には「地球のリズム」を表現したいと考えています。自給自足のような生活をしている人々と自然を交えて表現したい。でも、自分の技術力も表現もまだまだなので、これからも精進したいですね。現在の仕事は旅行ガイドブックの撮影や映画のスチール担当など。定職というわけではありませんが、自分の作品制作のため。と割り切ってやってます。

これから写真の世界に入る人へコメント

「作品を撮りたい人は、写真集をたくさん見よう」特に、ドキュメンタリー写真は奥が深いと感じています。僕的には、良い写真を見る事が凄く重要だと感じています。もちろん自分の領域だけでなく、それ以外も。今の写真だけでなく古くからある写真集も。本当に他の方が撮られた写真集はスゴく勉強になりますよ。
そうは言っても、僕もこれからです。まずは第一歩が踏み出せたかな。(笑) 次の撮影では、今回のインド取材の教訓を活かせられる様に頑張ります。 初訪問時から取材撮影が始められれば嬉しいです。
どうもありがとうございました。

7月8日(木)〜7月20日(火) コニカミノルタプラザギャラリーB

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