「幻相の迷宮」張富傑さん

張さんが写真学校に入学しようと思ったきっかけは?

高校生の時、写真に興味があり写真部に入部しました。当時はデジタルカメラも無かったんですよね。だけど、その「写真部」も無くなってしまって、独学でフィルムカメラで頑張って撮影していましたけど何かが足りない感じはいつも持っていました。
台湾でプログラミングの会社に就職し、仕事をしていましたけど、隣にいらっしゃる上司を見ていても40歳〜50歳になっても同じ仕事をしているのを目の当たりにしたとき、留学を決意しました。 日本語学校で1年間しっかりと勉強した後、四年制大学と他専門学校の写真学科と迷いましたが、日本写真芸術専門学校は歴史も長く、評判も良かったですし、何より台湾の書店で見ていた日本カメラ・アサヒカメラに掲載されている竹内校長先生や築地仁先生等が教えて下さる。というのは本当に良いと思います。

在学中エピソードなどがあれば、教えてください

2年生になるとき、フォトアートゼミに編入しました。写真を哲学的に考える事が好きで、授業はとても楽しいです。築地先生や菊池先生も作品を良く見て下さり、アドバイスも頂けるので、満足しています。
今は、台湾のウェディング関係の会社がスポンサーとなって会社設立のオファーも頂いているので、悩んだ末に一時休学をしています。

この作品は何時頃から取り組み始めたのですか?

2年生になったばかりの頃でしたから、丁度一年半前から撮影しました。撮影地は東京や埼玉など。僕の生まれたふるさとはは台北から北へ上った海岸近くの村ですが、すごく昭和的な雰囲気があるんですよ。そういう場所が凄く好きで、この写真の中にもそのイメージが多分入っていると思います。
台湾の写真ってそんなに深くないのですが、日本の写真って深いですよね。色々と考えさせられます。

作品制作中のエピソードは?

僕も外国人ですが、色々な国がありますけど、どの国でもその基本、核となる生活の場所って住宅地だと思うんです。
みなさんその「住宅」から色々な場所へ移動して、やがてまた「住宅」に帰る。この場所を迷宮として表現しています。人はあえて外しています。観る人の目線が変わるのは好ましくないと思うからです。なので、だいたい午後2時〜3時くらい。作品は全て6×6カメラで撮影。タテ・ヨコが無いから撮り易いです。

これからの活動について。

今回は6×6でしたが、4×5でも作品を撮りたいです。もちろんモノクロで。 新しいシリーズを模索中ですが、考えやコンセプトはしっかりしてから撮りたいなぁと思います。舞台は?もちろん日本ですよ。

これから写真の世界に入る人へコメント

僕の場合、写真を撮る前には、絶対決めていた方が良い物があります。それは、「テーマ。」いったい何を撮るのか?何を表現したいのか?をしっかりインプットして撮影に臨んでいます。是非頑張って下さい。

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