「泉の森」福田健太郎 写真展

福田さんが日本写真芸術専門学校に入学しようと思ったきっかけは?

高校2年〜3年にかけて、卒業後の進路は迷いました。でも、写真は本当にやってみたくて、(それまで全然経験はありませんでしたが・・・・)写真を撮るのも、観るのも好きでした。高校時代まで運動部に所属していましたので、体力には自信があり、写真で各地を巡りたい。外の世界に行ってみたい。という気持ちがすごく強かったのを、今でも覚えています。
芸術系大学も視野に入れましたが、『早く自分が行きたい近道』と言うのでしょうか、2年間で勉強できる専門学校を選択しました。
日本写真芸術専門学校の校長先生が秋山庄太郎さん(当時)で、私でも知っていた有名なカメラマンでしたから、この学校を選びました。

在学中の思い出は?

2年間は本当に忙しくて・・・・、といっても、課題をこなすだけではなく、写真がすごく楽しすぎて。初めて行うモノクロ現像やプリントにすっかり魅了されました。
―当時、福田さんはフィルムカメラだったのですね―
そうですね。今はデジタルカメラですが、学生の頃は銀塩写真(フィルム)でした。入学した時、絶対プロカメラマンになる!って決めてましたから、ニコンの最高級機『F4』を10万円(中古)で購入し使っていました。卒業後、竹内先生がCanonだったので、F4を売ったのですが、売却価格が8万円!?学生時代は1年間で1万円のレンタル料を払って使っていたと考えたら....お得ですよね。(笑)
日本写真芸術専門学校の学生時代の友達もたくさん出来て、この写真展にも何人も来て頂いているんですよ。

卒業後は、竹内校長先生の事務所(TA)を経て、フォトグラファーとなられておりますが、現在はどのようなお仕事をされておりますか?

卒業時に竹内先生からお声をかけて頂いて。
−やっぱり優秀な学生だったんですね−
いやいや、体力があって、車の免許を持っていたからですよ。(笑) 写真学校の2年間は基礎の技術や方法などをしっかり勉強しましたが、TAの場合は、一人の写真家としての仕事ぶりを見たかったです。『写真家』と言う人がどう生きていくのかを間近で見たかった。そして、しっかり見ることが出来ました。 今はこの写真展のテーマのように自然風景を主に作品を制作しています。メーカーさんに写真を提供したり(カレンダーやカメラのパンフレットに使用されているそうです。)雑誌の口絵や原稿を書いたり、フォトコンテストの審査も担当させて頂いています

現在展示されているこの作品はいつ頃から撮影されたものでしょうか?また、写真集を同時に発売された構想なども教えて下さい。

この作品は15年かけて撮り続けています。
だけど、まだまだ撮り足りないです。2005年に同じタイトルで写真展を開催致しました。
それから7年。さらに追加・編集を経て、今回展示と写真集というカタチで皆さんに発表することが出来ました。このテーマは僕のライフワークですから時間をかけてやっていきたいですし、自分自身で納得しながら続けたいです。写真集という考えは最初からありました。写真展というのは、皆さんの生の声を聞くことができます。なので、会場の場所がとても重要です。皆さんに足を運んでもらいやすい場所って大事ですよね。その点、写真集は常に記憶として残しておくことが出来るもの。手元に置いておけるもの。ですので、今回同時に制作しました。

これからの活動を教えてください。

先ほどの答えと反対になってしまうのですが...もう少しスピードUPしたいかな。(笑)
何万点と作品をストックしているので、色々な方々に観てもらいたいです。まだまだ伝えきれていないし、もっと語りたいですね。この写真を見て、日本の自然の素晴らしさに気付いてほしいし、人が忘れてしまったモノを感じてほしいです。この自然を見つめることで、自然と人の共生を強く思います。自然の中の一部を感じてほしいですね。

写真展にご来場頂いた方や、写真展ルポを読んでいるみなさんに一言。

『写真』って色々な表現方法があり、自由に、自分の世界を作り込められますよね。でも、多くの場合は、身近なモノ、遠いモノに関わらず、自分がその『場』に行かないとシャッターが切れないことがほとんどです。
是非、写真を通して気付いてほしいし、心が豊かになることを願っています。

―ありがとうございました。インタビュー中にも多くの来場者に写真の説明をしたり、感想を聞いていたりと会場内を動いておりました。福田さんの写真展は11月15日(木)から11月21日(水)まで、新宿御苑のフォトギャラリーキタムラで開催されます。(詳細はこちら)―
富士フィルムフォトサロン東京

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