「ホシヲミル〜パプアニューギニアの肖像〜」小島 哲平

600の島々と800の部族、南太平洋のニューギニア島東部にあるパプアニューギニア。首都ポートモレスビーから北西沿岸部に位置するバニモ、テュピラ村を訪れた。国土の9割が手つかずの熱帯雨林に囲まれたその国の人々は、大家族で集落を形成して生活していた。そこには好奇心が旺盛で、強い生命力を持った笑顔の人々がたくさんいた。識字率の低さ、病気や乳幼児死亡率の高さ、集落毎の争いや犯罪と、今の日本では考えられないようなことがある代わりに、今の日本が忘れている事を思い出させてくれる。鶏の鳴き声が朝をつげ、限られた時間の発電機の音だけがインフラを感じさせた。

日本写真芸術専門学校に入学しようと思ったきっかけを教えて下さい?

報道・広告写真もあり、さまざまなジャンルの先生がいたことが大きかったです。
大学で就職をするか、どうしようかというタイミングで当時、写真を始めた頃で、 ちゃんと勉強したいなと思い、入学をきめました。

在学中の思い出や心に残っている出来事はありますか?

当時はフィルムカメラが主流で、暗室の授業が多かったです。
デジタルカメラは当時ほぼ普及しておらず、貸し出しされているものを利用する程度でした。
今は仕事でデジタルカメラを使用していますが、やっぱりフィルムカメラのほうがしっくりきます。

作品について教えて下さい。

- この作品はいつごろ撮影されていますか? - 大都会・東京にいると、疲れちゃうときってありませんか?そんなとき、どこか行こうかな。って気持ちの延長線上ですね。僕自身が東京出身なんですが、あえて、その“東京に無いもの”を求めて、まるっきり違う旅行地化されていないより何も無い場所・パプアニューギニアを撮影地に選びました。バニモ、テュピラという小さな村に行きました。 今回の写真展の作品は2008年と2012年に撮影したものです。
仕事をしながら1回撮影してきて、まとまらなかったのでもう一度撮影しました。 カラー作品は、まず色が入ってきてしまうんですね。あ、この色キレイ。となってしまうのですが、バランスと構図を見せたかったので、緑が多いし、水も綺麗で自然がすっごい綺麗なんですが、作品を全てモノクロにしました。
自然の中にぽつんと人物や動物を置いてみたり、そんなところにも着目してほしいです。

写真展を開催して感じたことはありますか?

本会場であるコニカミノルタで開催したのが初めてなのですが、1日に100人くらいと、来場者がかなり多い会場なんですね。土日は200人くらいは来ます。なので、写真集を作っておけばよかったと後悔しています。新宿駅前という立地からか、写真に興味が無い方でも気軽に来れるみたいで、いろんな方に観ていただいています。モノクロ写真が好きな方もいらっしゃいますし、はじめて観たけど良かったと言ったコメントをいただき、次の構想を練るヒントを得ています。
昨日もシナリオを勉強している中学2年生の男の子が来てくれて、勉強がてらに来ました。なんて出会いもあり、撮影地のパプアニューギニアで戦時中に祖父をなくして、その思い出の土地の景色が観たくて愛媛から来ましたなんて方もいらっしゃいました。戦争の跡地を撮り続けているわけでは無いのですが、こうゆう雰囲気が見れて嬉しいとのお言葉をいただけるとこちらも嬉しいですね

現在の活動と目標について教えて下さい。

現在はフリーランスですが、元々働いていたサーフィン関係の出版社の仕事をしています。 仕事をしつつ、作品を撮っていきたいですね。。
考えていたのはこの個展で発表した作品のテイストのまま撮影地を東京にしたいなと思っていたのですが、写真展を開催してたくさんの人にお会いして、舞台をアフリカにして動物も入れつつ、人物を入れたもの。
あとは、1つの家っていうテーマで各国を撮影したらおもしろいかなと思っています。 本写真展で、在廊した事によって、いろんな人からアイディアの種になるものをもらえて次の構想や撮り方などについてじっくりと考えられる時間ができました。
次の撮影にも、今回の雰囲気は残したいですね。

みなさんに伝えたいこと

暗室しかり、フィルムだったりを勉強してこそのデジタルカメラかなと思っています。
写真は1歩踏み出さないと、できないものだと思っています。
家で悩んでいるより、外に出るといろんな発見があると思います。

このページを閉じる