2018年4月に日本写真芸術専門学校に入学したばかりの範嘉樹(ハンカキ)さんの
はじめてとなる個展「本草(ほんぞう)」
小さい頃から、般若や能劇、源氏物語など日本の文化に興味を持っていて、その影響もあり、母国では美術大学へ進学しグラフィックデザインを勉強していました。
般若をモチーフにしたロゴマークや、能面をデザインしていました。
元々は、母国の大学を卒業したら、叔母の勧めでアメリカへ行く予定でしたが、美術大学在学中に、父と日本へ旅行に来た時に、東京の魅力に惹かれ、ここに住まう人々を撮影したいと思うようになり、日本への留学を決めました。
まだまだ日本語が得意ではなかったのですが、熱意を伝えたくて、AO入学で入学を決め、面接には、銀座の24時間を撮影した写真集を作成して持参しました。
この作品は、昨年から撮り始めました。
銀座の24時間をまとめたすぐ後に取り掛かったもので、海辺の近くに生い茂る植物を撮影した作品です。
潮風にあたりながらも強く生きる植物を撮影しました。
今まで学んできた「グラフィックデザイン」と、今学んでいる「写真」私の中では、伝達方法として用いる手段という意味では同じものなのではないかと思っていて。
これからも都市と今回のシリーズとを撮影し続けながら、デザインの仕事でも仕事ができたらと考えています。