誇りの行進

夏至も過ぎ、日も長くなった6月最後の土曜日。Le Marche des fiertes『誇りの行進』がパリに到着した。『誇りの行進』は、LGBTパレード (Lesbian、Gay、Bisexuel、Transsexuel) と呼ばれ、元々は1969年のニューヨークで起きたストーンウォール暴動をきっかけとして始まった記念デモである。

元々ゲイ・パレードと呼ばれていたが、途中からレズビアン & ゲイ・パレード、現在ではLGBT・パレードと、時代と共にその呼び名を変えてきた。本当に多様な団体が参加している。運動団体、政党、バーやクラブ等々。例を挙げると、LGBTの親達が結成した団体、戦争中LGBT達が被った受難の歴史を伝えるために活動しているグループや国籍を超えた娼夫/婦の連帯体等々。

『誇りの行進』は、ミッテラン政権下で1982年よりフランスの国をあげた公式文化行事となった。行進はフランス全土を通り、2ヶ月をかけてパリに到着する。

最終日パリでの行進は、13時にモンパルナスをスタートし、サン=ミシェル通り、アンリ=カトル通りを通って、バスティーユ広場を目指す。季節が来ると、近所の本屋、映画館、文化ホールで討論会や映画上映会も始まる。近くて遠いその歴史を、頭と五感を使って感じながら、参加する、そんなお祭りなのだ。

臺丸 謙
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