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学生の頃、授業の課題テーマとして撮り始めたのがきっかけですね。ゼミとはまた違ったテーマだったんです。
当時、授業を担当していた先生からも「身近なおばあちゃんが被写体って良いね」って太鼓判を押してくれたんです。
それから8年間、今回は中間発表の感じです。
おばあちゃんは最初から嬉しそうでした。若い頃の写真とかはあまり残っていないので、なおさらだと思います。
写真と同じように『孫のために人肌脱ぐ』感じですね(笑)
本当はずっと趣味として撮り続けていて...だけど、*カトレア会で樋口先生に見せた時「これは良い」
とそれは凄いスピードでセレクトしてくださって、あっという間にこの写真展になったんです。
私という写真家の中でカトレア会は本当に大きいですね。
みさおさんは85歳。海女さんは当時、75歳、みなさん『仕事』にすごく誇りを持っているんですね。
天気がよければ当たり前のように働くんです。それが全然“苦”にならない感じで。それって凄いですよね。
働く事に意味を見いだそうとする現代に刺激を与えたいと考えています。撮影場所も近所ばかりですが千葉県って面白い。
湾岸と房総って全然違うんですよ。
写真の作業は基本1人なんです。なので、メッセージ性などがだんだん薄れてきてしまう。
写真展をすることによってメッセージが膨らむし、人に伝える事が凄く大事ですよね。
先ほども少しお話しましたが私の中で『カトレア会』って凄く大きいんです。
日本写真芸術専門学校の卒業生が集まり、樋口先生のもと作品に対して良いディスカッションを毎月行っているんです。
なんか学生の頃の授業をそのままカトレア会で続けている感じです。
最近はだんだん赤ペンで書かれなくなったのは大きな進歩だと感じています(笑)
普段はやはり作品を撮り、作り、売り込みをするのが基本ですが、それだけではなく、
知り合いのやっているNPOなどで少しお仕事をさせてもらったりもしています。もちろん、実家の農業もお手伝いしてます。
色々な人の支えで、作品が作れているという気持ちがあります。やっぱり仕事の写真、よりも作品を作り、
人々に伝えていきたいという気持ちも強いです。海女もおばあちゃんと猫もずっと撮り続けてきて、写真集にしたい!です。
家のおばあちゃんはカッコいい。だっていっつも自然体なんですよ。誰かに媚びる事も無く(頑固なのかもしれませんが...)
意見されても左右されないっておばあちゃんだから成せる技ですよね。わたしもみさおばあちゃんみたいになりたいです。
今回のモデル=ふくまるなんですが、野良猫なんですね。で、良く行政による『殺処分』のお話を聞いたりするんです。
ペットを飼い始めた時は凄く良くするのに不必要になるとすぐに捨ててしまう・・・そのまま殺処分なんてあまりですよね。
もっと一人ひとり考えなければならない問題だと思います。
日本写真芸術専門学校の卒業生でもこの問題に取り組んでる方がいらっしゃって・・・陰ながら応援しています。