写真家 濱田英明先生による特別ワークショップを開催しました。
昼・夜間部写真科1年生を対象に、
写真家 濱田英明先生による特別ワークショップを開催しました。
濱田英明先生は1977年、兵庫県淡路島生まれ。
2012年、35歳でデザイナーからフォトグラファーに転身。
同年12月、写真集『Haru and Mina』を台湾で出版。雑誌や広告撮影など幅広く活動しています。
本校に入学して半年の1年生が対象という事で、
写真の仕事にはどのようなジャンルがあるのかを
先生がお仕事で撮影された作品を例にお話いただきました。
雑誌、書籍、広告、ファッション、フード、アーティスト、タレント、カタログ、ドキュメンタリー、建築など
写真は、関わる分野が多岐に渡ります。
1日で完結する案件もあれば、完成まで1年かかるような案件もあるなど
分野によって、撮影や完成までの時間の違いには、学生たちもとても驚いていました。
“この写真から見えるものは?”
撮影の際に大事にされている“視点”について教えていただきました。
実はこの影は、フランス・パリにある「エッフェル塔」
誰でも撮る構図ではなく、実物を写さずどう表現するか。
“自分にしかない視点を持つ事”
それが写真家の役目でないかと濱田先生はおっしゃっていました。
パーソナルワークであるご自身のご子息を撮影した作品『ハルとミナ』のスライドを見ながら
写真をはじめられたきっかけや“視点”や“距離感”の重要さをお話いただきました。
成長記録としてこどもたちを撮影していた濱田さん。
ふと、自分の実家の玄関にちょこんと座っている息子さんを見ていると
まるで自分がもう一度生き直している風景を、後ろから見ているような不思議な感覚になり、
それをみんなにも知ってほしい!とアップしたのがはじまり。
自分のこどもの写真となると、実際の距離が近い分アップの写真が多くなってしまうもの。
こっち向いて、そこに立ってと指示してしまえば思い通りの撮影ができるが、
それは100%を超える事ができない。
だから、あえて親子の距離よりもちょっぴり離れて、こどものありのままを撮影しているそうです。
これから写真を仕事にしたいと考えている学生にとって、有意義な講座となりました。
講座終了後には、学生たちの質問にも気軽に答えてくださった濱田英明先生
濱田英明先生ありがとうございました。