2025/5/24
セバスチャン・サルガド氏のご冥福をお祈りいたします
世界的写真家、セバスチャン・サルガド氏がご逝去されました。
サルガド氏は、本校の「学生に、世界の頂点の哲学に触れて学んでほしい」という志に共感して頂き、2016年まで名誉顧問を務められました。
任期満了により退任されるまでの間、学生たちに直接ワークショップを行うなど、とても深い関わりを持ってくださいました。
ワークショップでは、一人ひとりに向き合い、「自分自身を信じなさい。自分の将来を信じなさい」と語りかけ、深い励ましとともに、情熱と厳しさをもって写真に取り組む姿勢を伝えてくださいました。
その教えを受けた学生たちは、今では国内外で写真家として活躍の場を広げています。
氏の作品は、社会問題や人間の尊厳、自然環境への深い洞察と強いメッセージ性を備え、写真芸術の枠を超えて世界中の人々の心を動かしました。
その偉大な功績は、後進の写真家たちに計り知れないインスピレーションを与え続けています。
本校は、サルガド氏の多大なるご貢献に深く感謝し、写真芸術の未来を担う人材の育成にこれからも誠実に取り組んでまいります。
常に最高を目指すという思いを込めて、氏が学生作品を見るたびに繰り返し語っていた「A little bit more! A little bit more!」という言葉は、今も私たちの胸に息づいています。
本校は、その姿勢を忘れることなく、これからも学生たちに伝えてまいります。
ここに、深い感謝の意と共に、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
2025年5月24日
日本写真芸術専門学校
教職員一同