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【結果発表!】第13回高校生フォトグランプリ

2026/10/10

SNSやZINEをはじめ、写真カルチャーがさまざまなかたちで盛り上がりをみせている昨今。

写真表現の楽しさや醍醐味を感じてもらおうと、写真専門学校として60年の実績をもつ本校が実施している「高校生フォトグランプリ」。今回で第13回目を迎えました。

校長のハービー・山口ならびに本校講師陣、さらには特別審査員として鶴巻育子氏・女鹿成二氏を加えた豪華6名の審査員が誠心誠意、みなさまの作品を拝見。ご応募いただいた全986作品の中から各賞が決定しました!

※受賞作品展は12月4日(金)~12月14日(月)、日本写真芸術専門学校8階ギャラリーにて開催を予定しております。詳細が決まりましたらまたHPやSNS等でお知らせいたします。

【グランプリ】戸井田美空さん(茨城県立笠間高等学校)


戸井田美空さん(茨城県立笠間高等学校)
タイトル:
「また明日」(組写真)
作品説明:
私たちはいつも「また明日」と何気なく言います。しかし、明日が来ること、今日と同じように過ごせることは当たり前ではありません。なので、私はその時その時の感情、出来事が一瞬でもその瞬間を逃さないようにまた明日もシャッターをきります。

組写真1枚目 組写真2枚目 組写真3枚目 組写真4枚目 組写真5枚目

審査員コメント

【ハービー・山口さん】
この作品の特徴は、何と言っても溢れんばかりの「若さ」でしょう。作品を前にして、いかに見る人の心を捉えるかを考えた時、その作品にどういったインパクトが備わっているかが大きな鍵となります。作品にはテーマ性、上手さ(技術)、そして自分なりの工夫が必要です。この三つをどう組み合わせるのかが表現者に問われるセンスなんですね。作者がこれから、どう技術を磨いていくだろうという未知の楽しみもありつつ、この「若さ」というインパクトに審査員のこころは動かされました。

【倉持正実さん】
放課後の教室でしょうか、友人たちとのたわいのない会話が聞こえてきそうです。
決して巧い写真ではありません。が、その何気なさこそがこの写真の魅力です。
晴れ日ではない日常の一コマ一コマが、かけがえのない日々だったことを思い起こさせる写真でした。

【鶴巻育子さん】
友人をかわいく撮ってあげたいという気持ちがさらさらなく、カメラを遊び道具として使っている。奔放さが生み出した傑作だと思います。そして、一見中途半端に感じる「間」の取り方が絶妙です。高校生ならではのエネルギーとエスプリが効いていて、大人になってしまった私にはもう撮れない。ちょっとジェラシーを感じました。

【秦達夫さん】
本作品には、高校生の憂いや歓喜が凝縮されており、リアルな高校生活の一端を垣間見ることができます。流行の絵作りにとらわれず、感情の赴くままにストレートにレンズを振り回して撮影する姿に共感。少女と大人の狭間に生きるリアルがあると思います。5枚目の背伸びした姿には、向こうの世界を覗いてみたいという気持ちが表れているように感じました。

【フジモリメグミさん】
たくさんの応募作品のなかから、戸井田さんの「また明日」という組写真がグランプリに選ばれました おめでとうございます
とくに魅力的に感じたのは、飾らない姿、ありのままの姿が写されているということです
このような写真は、撮るひとと撮られるひとの信頼関係があってこそ、撮影ができるものです
写真からは彼女たちの声が聞こえてきます それは賑やかで、充実したときのように感じますが、わずかに別れの気配もあるようでした
作品のコメントにあったように「一瞬でもその瞬間を逃さないように」、これからも写真と共にあって欲しいと願います

【女鹿成二さん】
無我夢中でシャッターを切った素直な気持ちと被写体との関係性がスッと伝わってくる素敵な作品です。その反面、限りある高校生活での心の中の混ざり合った感情や揺らぎ、今この瞬間が終わってほしくないというような心情がこもった力強さも感じました。

【準グランプリ】北口菜海さん(大阪府立生野高等学校)

北口菜海さん(大阪府立生野高等学校)
タイトル:
「連れ去りです!!」
作品説明:
今では珍しい昭和の雰囲気を感じる一家で半年間撮らせていただいた中で最高の傑作です。山登りの後の水浴びの様子です。

審査員コメント

【ハービー・山口さん】
一家の生活を長期間かけて追い続けた末に撮れた力作です。普段の撮影でも同じ場所を数回訪れると、最初の訪問では気付かなかったことにも気付き、作品がより深くなります。この作品は正にその好例で、生活を共にし観察と撮影を重ねた結果がもたらした力作です。撮影の交渉とか粘りとか、ご家族からの理解などいくつもの難関を乗り越えた時、見えなかったものが見えてきたり、感じなかったことが感じられる様になるのです。

【鶴巻育子さん】
近頃ではなかなか目にしない野生的な家族と昭和感漂う民家という魅力的な被写体。写っている子どもたちの生命力を捉えることができたのは、半年間この家族に密着し撮影した成果の賜物でしょう。ドキュメンタリーとしてもっと写真を見たいと思いました。

【女鹿成二さん】
行動力と時間を掛けたことによる写真の厚みや臨場感、そしてこの一枚を選択した心意気が見えました。今後も作品として撮り続けていったらどうなるのだろうという期待感もあります。

【準グランプリ】稲垣遥大(真和志高等学校)

稲垣遥大
(真和志高等学校)
タイトル:
「夏だよ、疲れたよ、暑いよ、眩しいよ、楽しかったよ。」
作品説明:

審査員コメント

【倉持正実さん】
まさにタイトルそのままの一枚一枚です。
ギラつく夏の日差し、室内の倦怠感、線香の香りの漂うお盆、浜辺で遊んだ日、どのカットもストレートに写している。その素直さが良いと思いました。写真の巧さと強さは別なのです。

【秦達夫さん】
暑さや気怠さが作品から滲み出ていますね。荒削りで、技術面では未熟な印象もありますが、伝えたいことが伝わる作品として評価されました。写真は、思ったことや感じたことを伝える手段です。しかし、それを表現するのは難しいものです。本作品は、それをさらりとやってのけています。作者には、何気ない日々の中で心に触れた出来事を掴み取るレーダーが備わっているのかもしれませんね。

【フジモリメグミさん】
作品のタイトルと組写真の展開が、いい感じにリンクしています その繋ぎかたのセンスが絶妙です
ことばがそのまま写真になっているわけでもなく、理解するのにしばらく時間をつかうのですが、
みればみるほど、味わい深くなっていくように感じました
新垣さんの個性がしっかりと表現された、魅力のある写真たちです 次作もこのユーモアセンスを活かせるような作品を期待しています

優秀賞(一枚写真部門)

今井智章さん
(静岡聖光学院高等学校)
タイトル:
「憧れとの別れ」
作品説明:
先輩達の卒業を前に共に過ごした最後のひと時。ふざけ合って笑うこの瞬間の裏には、もうすぐ訪れる別れがある。ずっと追いかけてきた憧れの背中を見送る日が来ても、先輩達から受け取ったものを胸に今度は自分達が憧れの先輩になっていきたい。

 審査員コメント
【女鹿成二さん】
全力で今を楽しむこと、名残惜しさ、写真だからこそ表現できる瞬間、文化祭終わりの屋上の夕景なのか、写真の外側も読むことのできる奥行きのある良い写真です。


奥村実菜さん
(神奈川県立藤沢清流高等学校)
タイトル:
『忘れたくない夏』
作品説明:
友達と浴衣を着てお祭りに行った帰りにいつも行ってる海に寄ってシャボン玉で遊んだ。いつもの日常が浴衣を着るだけで非日常になった。私たちの忘れられない夏だ。

 審査員コメント
【倉持正実さん】
日没後の浜辺、浜風で流されるシャボン玉をストロボのスローシンクロで止めています。
海辺の湿度と祭りの後の気だるさを感じさせる写真でした。さながらシャボン玉の儚さのように…。


與倉ななほさん
(松江農林高等学校)
タイトル:
「花瓶」
作品説明:
花を飾る「花瓶」を、人の身体そのもので表現した。脚に花を挿すことで、花を受け入れ、そこに留めておく器として身体を捉えた。花瓶という日常的なものを身体に置き換えることで、少し不思議で儚い光景を表現した。

 審査員コメント
【倉持正実さん】
ソックスを花瓶に見立てた発想が面白い。しかも左右それぞれの花瓶のデザインも変えてある。そういえばこんな花瓶があったなと思わせる。この写真のポイントは花瓶の上の膝小僧でしょう。


鈴木柚葉
(トキワ松学園高等学校)
タイトル:
『満員接写』
作品説明:
ぎゅうぎゅうになっている友達を撮りました。

 審査員コメント
【フジモリメグミさん】
「満員接写」という言葉は造語ですが、まさにそのタイトルを象徴するような作品です
ダイナミックな構図のなかに、反射や写り込みなどの現象をうまく生かして撮影していますね
イメージのなかのレイヤーを追うように、さまざまな情報が目にはいっていきました
だんだんと引き込まれ、気がつくと4人目として私自身の姿が見えました おもしろい追体験とともに、とても印象に残る1枚です


江里口小夏
(向上高等学校)
タイトル:
「現実逃避」
作品説明:
毎日課題に追われ、放課後に友人と課題を終わらせた後の様子を撮影した。

【審査員コメント】
フジモリメグミさん
多忙な日々のなか、課題を終えて、ひといきつく
友人と過ごす束の間の休息に、癒されているようすが伝わってきました
1枚の写真としてのクオリティも高いです 構図や光の捉え方、教科書や教室のディテールにまで興味を持つことができました
組写真として展開するとしたら、つぎはどんなイメージがくるのでしょうか 続編があれば見てみたいと思わされる作品です

優秀賞(組写真部門)

奥野実花さん
(りら創造芸術高等学校)
タイトル:
「居る」
作品説明:
5枚は全て私の通っている学校で撮影した写真です。そこに何かが居る、という実際に居たり、居ないけど誰かの気配を感じる写真だと思いタイトルをつけました。

審査員コメント
【鶴巻育子】
タイトルにも込められた「気配」を感じさせる写真群。人は写っていませんが、そこに撮影者や友人たち、さらに過去にこの学校で過ごした先輩方の存在まで軽やかに表現していると感じました。飾らない素直な視点で穏やかな高校生活が想像できます。


森谷櫂生さん
(高輪高等学校)
タイトル:
「まだ旅の途中」
作品説明:
旅をしていると、目的地に着くことばかりを考えてしまうことがある。あとから思い返してみると、心に残っているのはそこへ向かっていた途中の時間だったりする。何気なく過ぎていく時間もその瞬間にしか味わえないものだから、これから先いくつもの場所へ行くその途中にある時間を大切にしていきたい。

審査員コメント
【秦達夫】
審査員全員が上位入賞を提案した作品です。高校生でこれほどのクオリティーを実現できたことは、これからの写真人生において、自信を持ってよいのではないでしょうか。一方で、独創性や作家自身の個性が感じられにくく、上手いだけにとどまってしまう面もあります。自分だけの眼差しを意識し、探し、育みながら、写真創作に励んでいってほしいと感じました。 


阿久澤駿太(都立小石川中等教育学校)
タイトル:
「Forever Friends!」
作品説明:
同じ年に生まれて今日まで共に過ごして来た相棒の犬。
老犬になってしまった今、同い年のはずが まるで僕の方が見守られているような気がする。でもいつも寄り添ってくれる友情は変わらないのである。
4枚目までは夜中に祖父母の家に行って撮った今年の写真。最後の1枚は10年前以上前の僕と愛犬だ。

審査員コメント
【女鹿成二さん】
ほとんどがブレている写真ですが、不思議と愛犬へのブレない友情と歳月の伝わってくる良い写真です。写真は技術だけではないのですね。


太田斗真さん
(神島高等学校)
タイトル:
「ザー、ザー。」
作品説明:
海辺で家族と散歩した所を撮りました。記憶に残るような、少し淡い感じを意識しました。

審査員コメント
【ハービー・山口】
光の浮遊感が秀逸で、どこからか音楽が流れてきそうです。この爽やかなグルーブが審査員の目に留まりました。作品のテーマ性にもよりますが、場合によってはシリアスな場面が必要ですが、この作品の様に、空気感とかグルーブを全面に押し出し、心の内をなぞっていく作風も洒落た表現として受け入れられるでしょう。音楽で例えれば、楽譜を正確にトレースするのとは違い、自由で軽妙なアドリブの演奏に例えられるでしょう。


ハービー・山口 審査員特別賞

山根楓さん
(神島高等学校)
タイトル:
「飢える」
作品説明:
まだプールには水がはられていない。いつ水が流れてくるの。はやく欲しい。

審査員コメント
【ハービー・山口】
夏を待つ心をプールという舞台を使って表現しました。一枚一枚の写真の構図や被写体の選び方、組み写真として展開する構成術など、素晴らしいセンスが随所に見られる秀作です。プロの作品と並べても見劣りしません。高校生でこうしたレベルに達することに感心しました。この作者が将来、ご自分の人間性をどう磨き、どう写真作品として発展させるのかが楽しみです。

写真部団体賞

沖縄県立浦添工業高等学校

沖縄県立那覇工業高等学校

※本校教務課長による選抜

入選

一枚写真部門


鴨谷美結(プール学院高等学校)「同じ空を見上げて」
北上にこ(八戸工業大学第一高等学校)「成長」
田中友結(共立女子高等学校)「メモリー」
越智俊太朗(北杜市立甲陵高等学校)「ことば」
越智俊太朗(北杜市立甲陵高等学校)「にかっ!」
紅林真凛(北鎌倉女子学園高等学校)「まぶしい!」
佐藤元基(同志社国際高等学校)「夕暮れを駆ける」
高見渓吾(埼玉県立新座総合技術高等学校)「夕暮れ」
中川由結(大分県立芸術緑丘高校)「春うらら」
前田龍馬(大阪府立工芸高等学校)「渚のシュート」
日置静華(鹿児島県立甲南高等学校)「夏を撃つ」
佐々木小絢(徳島商業高校)「めがねっこ」
沼田蕾実(愛媛県立今治北高等学校)「いのち」
南場埜亜(日本航空高等学校)「6月の夜をかじる」
阪本武暉(東京都立大島高等学校)「ウツクシサ」
黒澤一花(水戸第三高等学校)「君は誰?」
名嘉眞來美(沖縄県立美来工科高等学校)「かきごおりパーティー !!」
永石雅音(私立りら創造芸術高等学校)「行列」
伊東咲結(私立りら創造芸術高等学校)「水が描く」
松崎遼馬(立教新座高等学校)「昔の光と今の瞳」
池田彩結(第一学院高等学校)「捕まえたっ!」
喜多見裕太(興国高校)「大阪の動脈」
戸井田美空(茨城県立笠間高等学校)「解放」
玉木美羽(誠信高等学校)「魔法が解ける前に」
森谷櫂生(高輪高校)「また、同じ空を」
五十嵐太一(鹿児島県立甲南高等学校)「花火満開」
大森瑛太(東京都立武蔵村山高等学校)「一瞬」
橋本磨佳(東京都立武蔵村山高等学校)「黄昏れる時」
中島潤(岡谷工業高校)「空との対話」
岡本康汰(国府台高等学校)「静寂の教室」
島袋理央(真和志高等学校)「仕返し」
田井穂莉(中越高等学校)「はじける瞬間」
荒木みずほ(丹生高等学校)「くっつくとあったかいね」
阿部佑華(鹿沼商工高等学校)「鼓舞」
飛鳥井佳(向上高等学校)「夢幻」
清宮悠賢(武蔵村山高等学校)「三人一緒に幕を抜けて」

組写真部門

齋藤由夏(N高等学校)「記憶」
渡邉春葵(S高等学校)「あの光はいない」
荒木寛翔(UWC ISAK Japan)「教えてくれた手」
兼子ひかる(りら創造芸術高等学校)「出立」
中島潤(岡谷工業高校)「大切な瞬間なんてない」
佐々木小絢(徳島商業高校)「運命」
黒澤一花(水戸第三高等学校)「涙に溶ける花」
松本実和(生野高校)「夏の終わり」
岩崎未来(精華学園高等学校)「Blue sick」
戸井田美空(茨城県立笠間高等学校)「素」
森谷櫂生(高輪高校)「巡りゆく祈り」
森谷櫂生(高輪高校)「縦横無尽」
佐々木玲乃(鹿児島第一高等学校)「忘れる前に」
中芝海里(神島高等学校)「紡ぎ」
伊深音葉(横浜清陵高等学校)「藍に染まる」
國本晴(神島高等学校)「暗い過去を持つ母さん」
太田斗真(神島高等学校)「くらし」
山根楓(神島高等学校)「寂しいよ。」
森本一椛(神島高等学校)「涼」
森本一椛(神島高等学校)「人魚」
田村悠梨(学校法人愛泉会芸術工芸高等専修学校)「過去の自分」

 

***

受賞者の皆様、おめでとうございます!

残念ながら今回受賞を逃した作品も、みなさまの感性や個性を感じられる作品ばかりでした。
事務局一同、今後のご活躍に期待しております。

たくさんのご応募、ありがとうございました!

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