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カメラマン(フォトグラファー/写真家)になるには?

2026/5/8

多くの人にとっての憧れである、カメラマン(フォトグラファー/写真家)という職業。自分のセンスと技術を駆使して被写体を撮り、雑誌の紙面や街頭広告、展示空間など華々しい舞台で作品を発表するこの職業。

憧れはありながらもどこか「別の世界の仕事」という印象があり、カメラマンになるまでの道のりや方法をイメージしづらい人も多いのではないでしょうか?

この記事では、カメラマンになるための道のりや、そのためにあなたが進むべき進路、やっておくべき準備などを解説し、「カメラマンになるには?」という疑問にお答えします。

カメラマン(フォトグラファー/写真家)とは?

まず前提として、カメラマン(フォトグラファー/写真家)がどんな仕事内容なのか簡単に解説します。

より詳しくはこちらの記事に詳しく書きましたので、ぜひご覧ください。

カメラマン(フォトグラファー/写真家)とは、クライアントから依頼を受け、商業(ビジネス)として写真を撮るお仕事を指す言葉です。

その撮影目的は広告、商品カタログ、報道・メディア、記念撮影(結婚式など)とさまざまあり、撮影のジャンルもファッション、音楽、芸能、料理、スポーツ、ウエディング、子ども、旅行・自然、動物、グラビアなど多岐にわたります。

写真の目的広告、商品カタログ、報道・メディア、記念撮影 など
写真のジャンルファッション、音楽、芸能、料理、スポーツ、ウエディング、子ども、旅行・自然、動物、グラビア など

また一方では、クライアントから仕事を「受注」するのではなく、自分の撮りたいもの、つくりたいものを作品にして販売する、いわゆる芸術家としての仕事の仕方もあります。「写真作家」と呼ばれる生き方です。

厳格な決まりはありませんが、一般的に「カメラマン」や「フォトグラファー」は商業写真を仕事にする人を指し、「写真作家」は芸術分野で活躍する人のことを指します。「写真家」はどちらを指すこともある両義的な言葉です。

とりあえずここでは、写真の仕事には「商業写真」と「芸術写真」の大きく2通りががあり、撮る対象や目的は無限と言えるほど多岐にわたるのだ、ということを押さえておいてください。

商業写真
(カメラマン/フォトグラファー)
クライアントから依頼を受けて、広告、雑誌、Webメディアなどの写真を撮る。
芸術写真
(写真作家)
芸術作品として自分のつくりたい作品をつくり、ギャラリーや書店、SNSなどを通じて販売する。

カメラマン(フォトグラファー/写真家)になるには?

それでは本題。カメラマン(フォトグラファー/写真家)になるにはどうすればいいのでしょうか? この章では、趣味でたまに写真を撮っているくらいのアマチュアからスタートして、プロのカメラマンになるまでの道のりを解説します。

具体的には、まず専門学校や美術大学で写真のスキルを学び、その後「就職」または「直アシ」として業界に飛び込むのが一般的な流れです。

専門学校や美術大学で、写真やカメラについて学ぶ

カメラマンを目指す第一歩は、専門学校や美術大学で写真を学ぶことです。

専門学校と大学の違いはわかりにくいところですが、明確に役割が異なります。

一言で言えば、「職業訓練」を目的とし比較的初心者からでも学びやすいのが専門学校、職業というより学術としての写真を教え、実技などの入試があることが多いのが美術大学です。

■文部科学省の定義する「専門学校」と「大学」の目的

【専門学校】
深く専門の学芸を教授研究し、専門性を求められる職業を担うために必要な実践的かつ応用的な能力を育成・展開させる
【大学】
学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させる

(参考)文部科学省|大学・短大・専門学校と専門職大学・専門職短大の比較

専門学校
(※日本写真芸術専門学校の場合)
・「職業訓練」を目的とする(仕事に就くための技術と知識を教える)。
・初心者から始められる。
・実技試験なしで入学できるので、ゼロから始めたい人向け。
・写真に関する技術・知識に特化し、集中的・効率的に学べる。
美術大学
(※一般的な例)
・職業というより学術としての写真を教える。
・実技などの入学試験があることが多いので、写真や芸術についてすでに知見がある人向け。
・一般教養など写真以外の授業もあり、幅広くじっくり学べる。

企業のカメラマン職に就職する(広告会社、出版社など)

学校で写真の技術・知識を習得したら、いざ写真業界に飛び込みます。その方法には大きく分けて「就職」と「直アシ」の2通りがあります。まずは「就職」について解説しましょう。

カメラマンの就職先として最もイメージしやすいのは、この「就職」だと思います。企業のカメラマン職・フォトグラファー職に就職し、その企業専属のカメラマンとして仕事をするのです。

具体的には以下のような就職先があります。私なりに、【つくる系企業】【撮る系企業】【その他企業】と分類してみたいと思います。

■「カメラマン」職がある主な就職先

【つくる系企業】
・広告会社
・制作会社
・出版社・マスコミ系会社
【撮る系企業】
・スタジオ
・写真館(写真サービス業)
【その他企業】
・その他一般企業(インハウス・フォトグラファー)

※つくる系企業/撮る系企業/その他企業という分類は、この記事独自に、便宜上設定したものです。

まず【つくる系企業】として挙げた広告会社、制作会社、出版・マスコミ系などでは、自社でつくる製品(広告会社なら広告、出版社なら雑誌など)に使う写真を撮影するプロフェッショナルとして、カメラマン職・フォトグラファー職をもうけていることが多いです。【つくる系企業】のお仕事では、自社のプロダクトという範囲内にはなりますが、恒常的にさまざまな案件に触れながらカメラマンとしてのスキルを高められます。

【撮る系企業】は、お客さんに依頼されて写真を撮ったり、撮るためのスタジオを貸し出したりと、「撮る」という機能そのものをサービスとして提供している会社のことです。七五三や結婚式などでお世話になる写真館は身近ですが、そのほか、カメラマンやBtoB(対企業)をクライアントとしたスタジオも存在します。

一般的なスタジオでは、そのスタジオを使うカメラマンや企業のサポートをするのがスタッフのお仕事です(スタジオアシスタント)。たとえばライティングや機材の調整など、アシスタント役として撮影に関わりながら、写真の技術と知識、そして経験を深めていくことができます。

おもしろい例もひとつ挙げておくと、キッチンスタジオ会社の「バックス」さんなどは、CMや広告で使われる「食べ物」、たとえばジューシーに揚がった唐揚げやホカホカの牛丼などを美味しそうに撮ることに特化したスタジオです。ですのでこのスタジオには、写真の機材のみならず、食べ物の撮影に使う道具や調理器具、食器なども完備されています。

そしてそこで働くスタッフさんたちは、食べ物撮影のプロフェッショナルたちです。このスタジオのスタッフさんたちは、アシスタントというより、半ば制作会社のカメラマンのように機能し、企業からの「この食べ物を美味しそうに撮ってほしい」というオーダーに日夜応えています。

このようにカメラマンの就職先にはさまざまな選択肢があり、そのなかで時にアシスタント、ときに撮影者として、さまざまな役割で写真に関わりながら経験を積んでいきます。そして企業で経験を積んだらゆくゆくは独立(フリーランスとして個人事業主になるか、起業する)というのがよく言われる流れですが、あえて独立せず企業勤めを選ぶ人もたくさんいます。

直アシ(カメラマンのアシスタント)として働く

「直アシ」は社員ではなく、フリーランスのカメラマンのアシスタントになる働き方です。

具体的には、カメラマンの個人事務所または撮影プロダクションと「業務委託」または「専属契約(フリーランス)」というかたちで雇用契約を結ぶかたちになります。つまりあなたは「個人事業主」として、 “師匠” であるカメラマンをサポートしながら経験を積むのです。「一人前になるまではタダ働き」というわけではもちろんなく、給料も支払われるのでご安心ください(※万が一もしそういったブラックな条件を提示されたときは、別の直アシ先を探すようにしてください。最近はめったにないと思いますが……)。

直アシはいわゆる企業勤めでない一方、フリーで活躍しているいわば売れっ子カメラマンの下で直に写真を学べ、かつそのお客さんたちにも「顔を売る」ことができるというメリットがあります。ですので、「絶対フリーランスになりたい!」という独立志向の強い人や、「カメラマンとして一発当てたい!」という野心に燃えた人にはおすすめの選択肢になります。

第一のゴールであり第二のスタート「独立」(フリーランス)という選択

ある程度経験を積み、一人でもお客さんがつくようになってきたら、視野に入ってくるのが「独立」、つまりフリーランスになるという選択肢です。これは「何年働いたら独立できる」というものではなく、お客さんからの技術信頼と、「あなたに撮ってほしい」という需要、コンスタントに依頼が舞い込むための業界内での評判などの条件がそろう必要があります。

ですので、極端言えば2~3年企業で下積みをしてすぐ独立できる人もいれば、何十年とキャリアを積んでも独立が難しい人もいるかと思います。独立をゴールと考えるなら、企業や直アシとして働きながら、そのための準備をすることが必要です。一概には言えませんが、具体的にはまず技術をしっかり磨く、個性を磨き、ほかのライバルたちとの差別化をはかる、そして営業活動によって顔を売ることなどです。

独立への道のりは人によって異なる部分が大きいので、気になるかたはぜひ日本写真芸術専門学校のオープンキャンパスなどの機会を利用し、実際にフリーとして活躍している講師の先生に相談してみてください(講師への相談をご希望の方は、電話やメールにてお問合せください)。

ただ先述のように、独立だけがカメラマンのゴールというわけではありません。企業の中のカメラマン職・フォトグラファー職として仕事を全うするというのも立派な選択肢であり、生活や収入などの安定性も重視したい人にはむしろ魅力的な道と言えます。

写真作家になるには?

カメラマン(フォトグラファー/写真家)という仕事のほかに、写真の世界には「写真作家」と呼ばれる人たちも存在します。

写真作家とは、先ほども解説しましたが、商業目的ではなく「芸術」(または記録など)を目的とした写真を撮影・発表・出版・展示する存在です。したがって、就職や資格などのような、何か一定の「なり方」が存在するわけではありません。 “写真家” という言葉は、狭義ではこの「写真作家」のみを指す場合もあります。

またそもそも、何か「写真作家を名乗ってよい条件」のようなものがあるわけでもありません。たとえばあなたが、自分で撮った写真をまとめて写真集を自費出版したり、ギャラリーを借りて展示をしたりと、「写真を撮って発表する」という活動をすれば、写真を使った表現者としての「写真作家」を名乗る資格は十分にあるということになります。

ただ、世の中から「れっきとした写真作家と認められる」となるともうひとつハードルがあります。これも絶対的な条件があるわけではありませんが、たとえば木村伊兵衛賞などの大きな賞を獲る、有名なギャラリーの公募展に選ばれる、自費出版ではなく出版社から声がかかって写真集を出すなど、「写真界や世の中から認められた」という証のようなものが得られると、「写真作家」としての権威や信頼性が高まり、お仕事などの依頼も舞い込みやすくなります。

したがって、強いて「写真作家になる方法」を挙げるとしたら、写真の新人賞に応募する、著名なギャラリーの公募展に応募する、出版社に作品を持ちこむ、自費で展示や出版をして名前を売る、最近であればSNSで作品を発表する……などさまざまな方法が考えられます。そして写真界の中で「価値ある作品」と評価されるためには、写真史や芸術史などを理解したうえで、自分の作品にフィードバックすることも必要です。

写真作家になる方法

  • 写真の新人賞に応募する
  • 著名なギャラリーの公募展に応募する
  • 出版社に作品を持ちこむ
  • 自費で展示や出版をして名前を売る
  • SNSで作品を発表する
  • 写真史や芸術史について学ぶ

いずれにしても、権威ある写真家や写真評論家に評価される、またはファンを獲得するというゴールに向けて、作品の制作や発表、そして自己プロデュースを行なっていく必要があります。

繰り返し述べておきますが、写真作家の “本来の目的” は、評価されるとか、売れるとか、人気になるといったことではありません。写真というメディアを使って何かを表現する人は誰でも写真作家を名乗る資格があり、作品を尊重される権利があります。

とはいえ、もしあなたが自分の作品を価値あるものとして評価されたり、ひとりの写真家として認められたり、より高みへ自分の作品を磨き上げたりすることを望んでいるのだとしたら、上記の努力や戦略も必要なものになります。

日本写真芸術専門学校では、芸術としての写真作家を目指したい人のための教育も行っています。写真作家としての技術や知識を身につけたい方は、本校のフォトアートゼミの学科ページや、オープンキャンパスの体験授業や説明会で、ぜひ学校をチェックしてください。

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カメラマン(フォトグラファー/写真家)になるには? という疑問にお答えし、その具体的な道のりを解説しました。プロから直接、より詳しい話を聞いてみたい方や、最初のスタートである専門学校での学びについて知りたい方は、本校の学科ページを参照、またはオープンキャンパスの説明会や体験授業にお越しくださいませ(高校生に限らず、どなたの参加も大歓迎しております)。

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