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2023/12/14
【卒業生情報】齊藤小弥太さんと小山幸佑さんが 第18回「名取洋之助写真賞奨励賞」を受賞され、授賞式が行われました。

卒業生の齊藤小弥太さんと小山幸佑さんが 第18回「名取洋之助写真賞奨励賞」を受賞され、授賞式が行われました。

齊藤さんは、2029年3月31日に新設予定の成田空港第3滑走路の工事を取材した「土地の記憶」
小山さんは、2018年より制作しているイスラエル/パレスチナについてのプロジェクト「私たちが正しい場所に、花は咲かない」
で受賞されました。
https://npi.ac.jp/topics/2023/09/12/7670

2023年第18回「名取洋之助写真賞」受賞者発表

 

選考員の先生のお一人である、山田健太先生のご挨拶の中のお言葉で
齊藤小弥太さんの写真について、
「社会から忘れられがちな成田の滑走路増幅工事の中で変わる生活の様をモノクロプリントに静かに描写した作品に
とても好感が持てました。」

小山幸佑さんの写真について、
「ガザの戦闘でさらに両者の憎しみが非常に高まっている中で、パレスチナイスラエルの壁を越えることに挑戦した
ユニークなプロジェクトを平和への希望として繋いでいけるかなと強く思っています。」

とお話しされました。

齊藤小弥太さんは挨拶の中で
「成田空港が2029年に向けて新しく滑走路を作るということで、集団移転する対象の集落の撮影をしています。
人々、集落の姿が本当に美しくて、数年後になくなってしまうということが信じられず、写真家としてなんとか
記録したいというところから撮影を始めました。
まだ移転していない方々も多く、集落への思いだったり、先祖に対する思い、そういったニュースになりにくい
個人の思いをまだまだ広いきれていない、撮影しきれていないので、これからも奨励賞をいただいたことを励み
に撮影を続けていきたいと思います。」
とお話しされていました。

小山幸佑さんは挨拶の中で
「ニュースでイスラエルやパレスチナの表面だけを見て、一緒くたに考えるのではなく、そこに一人一人暮らしている人がいて、
家族を愛して、友人を愛して、平和を愛している人達がいるという目線を忘れないでいたい、これからもそういう姿勢で制作を続けていきたいと思っています。
日本人の写真家がやって来て、どこの誰かもわからない人間に、協力してくださった現地の方々がたくさんいらっしゃいます。その方々が今、大変な状況になっているんですけれども、彼らが託してくれたものを、きちんとした形にして、残すということが自分の責任だと思っていますので、そういう日が来るまで続けていきたいと思います。」
とお話しされていました。

齊藤小弥太さん、小山幸佑さん、この度は受賞おめでとうございます!