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【アートフェア2019】「個性は育てるもの」菊地 敦己×菅沼 比呂志 スペシャルトークショー

(10 月 07 日更新)

デザインや美術の世界ではよく、個性・オリジナリティが大切だと言われます。

「自分は平凡だから向いてないな」なんて声が挙がることも。

 

だけど「生まれながらに個性がある人なんていないと思うんですよね」と語るプロがいました。

 

9/29、日本写真芸術専門学校のアートフェア 2019 「Chambre Claire」にてクリエイター2名をお招きしてのトークイベントを開催しました。

 

今回のゲストはこちら。

 

美術・建築・工芸・ファッションの分野で活躍するアートディレクター/グラフィックデザイナーの菊池敦己さん。

 

国際的な美術展の制作に携わるキュレーターであり、日本写真芸術専門学校の講師でもある菅沼比呂志先生。

 

実は菊池さん、本校と姉妹校・専門学校日本デザイナー学院の新ロゴマークのデザインを手がけてくださっています。まずは新ロゴマークのお話からスタートしました。

 

菅沼先生「菊池さんに普段デザインを頼んでも、1案しか出してくれないですよね(笑)」

菊池さん「はい(笑) でも、今回はめずらしく3案出したんですよ」

昔からのお知り合いだというお2人。軽快にトークが進みます。

 

採用されたデザインは、本学園の宋理事長が発表してくださいました。

上・専門学校日本デザイナー学院の新ロゴマーク

・日本写真芸術専門学校の新ロゴマーク

 

姉妹校の専門学校日本デザイナー学院の新ロゴと、同じ面積だそう。

専門学校日本デザイナー学院のロゴは、創立より使用してきたロゴマークをリデザインしたもの。コンセプトは、これまでの歴史を継承しつつも、新しいことに果敢にチャレンジするという学校のあり方を表したそうです。

元のデザインが完全な形であるのに対して、新デザインは形が欠けて不完全です。あえて不完全なものをつくるのもデザインの仕事。面白いですよね。

 

菊池さん「組織のロゴって、色や形がどうこうという訳じゃないと思うんです。コンセプトやビジョンなど、他に大切にしなければならないものがたくさんあります」

 

今回採用された以外の2案も披露してくださいました。

デザインが映し出される度、参加者の皆さんは「おぉー」という歓声と共に、興味深そうに見ていました。

続いて、菊池さんのこれまのお仕事や作品についてのお話に。

 

菊池さんは、青森県立美術館のロゴデザインとサイン計画を手がけたり、展覧会を開いたり、他にも雑誌「装苑」のアートディレクション、「亀の子束子(たわし)」のパッケージデザイン、ファッションブランド「Sally Scott」のブランディングなど、様々な顔を持ちます。

 

菊池さん「カフェを運営したときは、机やマグカップをデザインして、料理のレシピも考えました」

菅沼先生「一体何者なんでしょうねぇ…」

 

多様な活躍をされる菊池さん。それは、デザインは活動とともにあれという精神の表れだそうです。

頼まれてやるより、必要になったからやる。できそうなことや面白そうなことがあればやってみる。現在の菊池さんの多様な活動は、「目の前の問題を見つけ、それを片付けていった」結果とのこと。

 

生まれながらに個性がある人なんていないと思うんですよね。やってきたことの積み重ねが、個性になるんじゃないかな」

 

1時間半におよぶイベントも、あっという間に終盤へ。

 

菅沼先生「最後にデザインに関心を持つ10代、20代に向けてメッセージをお願いします」

菊池さん「流行をつくるのは必ず若い世代なんだから、勝手にやっていいよ。やりたいことを自発的にどんどんやっていいと思います。今はインターネットで何でも発信できる環境もありますし」

 

学生時代からデザインとアートの世界を行き来しながら、プロデュースやwebデザインなど様々なことをやってきたという菊池さんの言葉は、とても説得力がありました。

今回のトークイベントで、デザインや美術に関心のある10代、20代の皆さんが多くの刺激を受けたことでしょう。

 

菊池さん、菅沼先生、ありがとうございました。